International Hokusai Academy

国際北斎学会とは

一般社団法人 日本美術アカデミー(AAJ)主催

About

国際北斎学会について

国際北斎学会(International Hokusai Academy)は、一般社団法人 日本美術アカデミーが運営する、葛飾北斎の研究と普及を目的とした組織です。2019年に発足し、国内外の研究者・専門家が連携し、研究発表や国際交流、展示・講座等を通じて、北斎が残した芸術的価値と精神性を次世代へ継承する活動を行っています。現在、国際北斎学会は日本美術アカデミーの中でも最重要組織として活動しています。

代表理事の遠藤欽久が世界の美術に長年関わってきた経験から、〈葛飾北斎は海外ではレオナルド・ダ・ヴィンチと並び称される圧倒的な評価があるにもかかわらず、日本では浮世絵師の一人であるとの評価しかない〉ことに愕然とし、北斎の偉業や浮世絵のみならず、特に北斎の肉筆画についての研究および啓蒙を主眼として、多くの学識者を中心に立ち上げた組織です。今後も引き続き、北斎の多岐にわたる活動(教育者・漫画家・デザイナー・建築家など)を広く伝えるため、レクチャーなどの教育活動も含めて活動していきます。また、北斎肉筆画の重要性を広く啓蒙していく大きな役割を担っています。

国際北斎学会 代表理事 遠藤欽久(藤ひさし)
代表理事 遠藤欽久(藤ひさし)
『華麗なる美の殿堂 世界の美術館』企画・プロデュース 藤ひさし(遠藤欽久)
『華麗なる美の殿堂 世界の美術館』
企画・プロデュース:藤ひさし(遠藤欽久)
『北斎漫画、動きの驚異』藤ひさし・田中聡 著/小林忠 監修
『北斎漫画、動きの驚異』
著:藤ひさし・田中聡/監修:小林忠
Mission

ミッション

一般社団法人 日本美術アカデミー(AAJ)が母体であるからこそ、出来ることがあります。国際北斎学会は、葛飾北斎を単なる「浮世絵師」という枠に収めず、世界美術史の形成に影響を与えた創造者として捉えています。

北斎は、植物・動物・昆虫・魚・鳥など、生きものを驚くべき観察眼で描きました。絵手本・図鑑としての側面は、教育者・北斎を象徴しています。

Message

学会からのメッセージ

あらゆる学問や芸術を通じて、最高のものが「絵画」です。

— レオナルド・ダ・ヴィンチ

「絵画」はその時代の全てを内包した文化であり、その時代に生きた人の心です。多くの画家たちが紡いできた「絵画」は、時代のエネルギーや地球の鼓動・息遣いを、現代の人々に、そして未来の人々に確実に手渡していかなくてはならない人類遺産です。我々はこの使命を担って、日々活動をしています。皆様も共に進みませんか。

Overseas Activities

海外での活動(国際活動)

国際北斎学会は、まず海外での活動を中心に展開してきました。(国内での活動は後述のとおり、順次追加してまいります。)

Passport

日本国パスポート新デザイン協力

日本国旅券(パスポート)査証欄に採用された葛飾北斎《冨嶽三十六景》の新デザイン(2020年2月4日切替)に関し、北斎作品の理解・解釈の専門的観点から、デザイン検討過程において助言・協力。公式「パスポートガイドブック」を制作。

Symposium

日仏公的機関との国際シンポジウム

在京都フランス総領事館・関西日仏学館等と連携し、北斎をテーマとする学術・文化プログラムを開催。東京・恵比寿の日仏会館にて「北斎シンポジウム」および「北斎 未発表肉筆画(20点)」展を開催。

Europe / Alsace

欧州(フランス・アルザス)での継続的発信

欧州日本学研究所(CEEJA)と連携した「教育者北斎展」を実施。北斎研究を軸とした教育・文化交流活動を通じ、日本美術の国際的理解促進に寄与しています。

教育者北斎展 ポスター(CEEJA/アルザス)

Hokusai, l'illustrateur du mont Fuji — un pédagogue(CEEJA/アルザス)

パスポートから見る冨嶽三十六景 ガイドブック表紙

『パスポートから見る冨嶽三十六景』KATSUSHIKA HOKUSAI — 36 Views of Mt. Fuji as Seen in the Passport

Hokusai Project

国際北斎プロジェクト・監修制作物

国際北斎学会は、学術研究にとどまらず、〈北斎の色〉にこだわった監修・再現制作を行う「国際北斎プロジェクト」を推進しています。掛軸をはじめとする監修制作物は、北斎肉筆画の色彩・筆致を忠実に再現することを目的とし、専門家の監修のもとで制作されています。代表的な成果のひとつが、EXPO 2025 オーストリア館に展示されたベーゼンドルファーのピアノです(国内での活動を参照)。

監修制作物(例)
北斎《神奈川沖浪裏》掛軸(色監修・限定制作/参考価格 200万円)
監修内容
〈北斎の色〉の考証・色監修、原画データの作成・再現監修
制作工程
原画調査 → 色監修 → 高精細データ化 → 試作・校正 → 監修制作 ※詳細は準備中
※ 制作工程・制作物の詳細は現在準備中です。情報が整い次第、順次更新いたします。

国際北斎学会が研究・啓蒙の主眼に置く「北斎の肉筆画」の一例をご紹介します。これらは、北斎を単なる浮世絵師ではなく、世界美術史に影響を与えた創造者として捉える研究の核となる作品群です。

Domestic Activities

国内での活動

国内での活動として、2025年の大阪・関西万博(EXPO 2025)での展示をはじめ、講演・展示・教育プログラムなどを展開しています。

EXPO 2025 — ベーゼンドルファー × 北斎(オーストリア館)

葛飾北斎の代表作「神奈川沖浪裏」は、世界では 「グレートウェーブ(The Great Wave)」 と呼ばれ、海景画の名画として知られています。作曲家ドビュッシーの交響詩「海(La Mer)」は、彼がこの絵を見ていた時に〈音楽〉が聞こえてきて作曲したものと言われ、その楽譜の表紙にはドビュッシー手描きの「グレートウェーブ」が描かれています。

2025年、オーストリアの至宝ベーゼンドルファー(Bösendorfer)のピアノの名品と、北斎のコラボレーションが実現しました。このピアノに使われている「神奈川沖浪裏」は、国際北斎学会が〈北斎の色〉にこだわって色監修を行った掛軸作品のデータをもとに忠実に再現したもので、大阪・関西万博(EXPO 2025)のオーストリア館に展示されました。音楽と絵画の美しいマリアージュです。

神奈川沖浪裏(グレートウェーブ)を描いたベーゼンドルファーのピアノ

ベーゼンドルファーのピアノに描かれた「神奈川沖浪裏(グレートウェーブ)」。国際北斎学会が色監修した掛軸作品のデータをもとに忠実に再現。EXPO 2025 オーストリア館に展示。

ドビュッシー手書きの楽譜「ラ・メール(La Mer)」の表紙

ドビュッシー手書きの楽譜の表紙。交響詩「海(La Mer)」の表紙には、ドビュッシー自身が手描きした「グレートウェーブ」が描かれている。

OSAKA, KANSAI, JAPAN EXPO 2025 ロゴ

大阪・関西万博(EXPO 2025)/オーストリア館

また、母体である日本美術アカデミーと連携し、YouTube「日めくり3分間名画の旅」など、美術を身近に伝える映像発信にも取り組んでいます。毎日一枚、世界の名画を3分間で紹介する番組で、ナビゲーターのグローバーとともに藤ひさし(遠藤欽久)が解説します。

▶ 動画はこちら(YouTube)

そのほかの国内での講演・展示・教育プログラムの実績は、順次このページに追加してまいります。

※ 国内活動の実績は順次追加予定です。
Our Vision

今後の展開